◆ 用語集 ◆

 ギターに関する真面目な用語から、部内(それも極一部)の人間にしか通じないマニアック(?)な言葉まで完全網羅。部内の雰囲気が染み出した特製の辞書です。ちなみに新入部員にはもっと内輪ネタを増やした「ギタサン大辞典」という小冊子が毎年配られます。


アルファベット 数字

アウフタクト【auftakt】
弱拍から始まる音形。小節の1拍目以外から始まるフレーズ。 指揮者が指揮棒(タクト)を振り上げ(アウフ)る(=拍を置かない、つまり弱い)ことから。弱起ともいう。
あしだい【足台】
ギター演奏の際に足を乗せる台。通常は左足を乗せる。鉄製なので倒すと大きな音がでてうるさいので気をつけましょう。 →写真
アポヤンド - そうほう【―奏法】
弾弦した後に隣の弦に触れる奏法。単音を弾くときに用いる。大きな音が出しやすい。
アルアイレ - そうほう【―奏法】
弾弦した後にどの弦にも触れない奏法。和音を弾くときやアルペジオのときなどに用いる。
アルチェン
アルトチェンバロギターまたはアルトチェンバロパートの略称。
アルツ【alz】
物忘れが激しい人のこと。近年部内では増加傾向にある。語源はアルツハイマー病(Alzheimer)。 「アルト」と対比させて「アルツ」と略されるようになった。
アルト【alto】
アルトギターまたは アルトファーストパートアルトセカンドパートのこと。
アルトギター【alto guitar】
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アルトチェンバロギター【alto cembalo guitar】
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アルペジオ【arpeggio】
和音を一弦ずつ分けて弾く奏法(分散和音)のこと。
あわせ【合わせ】
全員で合奏すること。学指揮やコンマス、コンミスが取り仕切る。全員で演奏レベルの向上を図るのが目的。
ヴィヴァルディ【Vivaldi】
バロック時代の作曲家兼ヴァイオリニスト、アントニオ・ヴィヴァルディのこと。 大抵は"A.Vivaldi"と表記される。
うんし【運指】
ギターを演奏する時の、左手の指(フレットをおさえる)の動かし方。
エンドピン【end pin】
ギタロンを支えるために本体に刺す金属の棒。金属製で凶器になりうる危険物。 足に落とすと血がでる。ギターに落とすとサウンドホール二世が誕生する。
おいしい【美味しい】
とても目立って格好の良いこと。アピールチャンスだけどその分間違えると痛い。 「ここのメロディーおいしいよね」のように使う。
おちる【落ちる】
演奏中にミスをすること。客席から見ていると一人だけ動きが止まるので結構目立つ。練習して克服しましょう。


がくしき【学指揮】
学生指揮者の略。
がくしきけいけんしゃ【学指揮経験者】
学指揮の経験者。主に引退後の者を指して使われた古語。 過去のある時代、3年になり引退したにも関わらず現役時代の余韻に 浸る者達が集まり、自主練(?)を行いながら、 『ここの曲想は少し難しいな。学指揮経験者を集めて協議しよう。』 などと使用していたらしい。(情報提供:28期生様)
がくせいしきしゃ【学生指揮者】
現役の二年生から毎年2名選出される指揮者。大変な仕事だけど、 やりがいは他のどの役職よりもある。 毎週、JAEMの先生のもとへ指揮練に行く。
がっしゅく【がっしゅく】
毎年夏休みの頭に、山中湖の湖畔にある湖北寮(明治学院大学の寮)をかりて行うイベント。 基本的に3泊4日で、朝から朝までギターと戯れる。ハードだけどとても楽しい。 家の中なのにアウトドアを満喫できる(=虫がいっぱい)、素敵なイベントだ。
カポタスト【capotast】
あるフレットを常にセーハするための道具。→写真
ガボット【Gavotte】
G.F.ヘンデル作曲の「合奏協奏曲作品6-10」の第6楽章のこと。 我が部の伝統曲。新入部員が本格的に練習をする初めての曲。
かりかん【仮幹】
「仮幹部」のこと。毎年二年生が修学旅行中に一年生のみで部活を運営する際に組織される。 次年度への予行演習も兼ねており、一年生にとっては良い経験になる。
ギタサン
みんなが大好きな「多摩高校ギターアンサンブル部」の略称であり愛称。
ギタロン【guitarron】
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げん【弦】
ギターに張ってある、弾くと音の出る細い糸状の物体。 ギターの種類によって使われる弦の太さ・材質が異なる。
げんえき【現役】
まだ部活を引退していない部員のこと。
コード【chord】
和音。高さの違う音を2つ以上同時に出して響かせた音。
こきゅう【呼吸】
演奏を綺麗に合わせるために、曲の頭や曲中の大事なところの一拍前に全員でする呼吸のこと。
コンギタ
コントラバスギターギタロン、 またはコントラバス・ギタロンパートのこと。
コンクール【concours】
毎年夏に行われる、「全日本学生ギターコンクール」のこと。 「全日本」といいつつ、関東圏のギター部しか出場していない。 最優秀賞をとった年は、実は関東一なのに全国一だと言い張るのが常である。
コントラバスギター【contrabass guitar】
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コンバス
コントラバスギター、またはコントラバスパートの略称。
コンマス
コンサート・マスターの略。ギタサンの裏番長。女性の場合はコンサート・ミストレス(コンミス)と呼ばれる。


サウンドホール【sound hole】
ギターの真ん中にあいている穴。音がこの中で共鳴して響きが良くなる。
サマコン
サマーコンサートの略。毎年夏、コンクール前に行われる。
ジェイム【JAEM】
Japan Association for Educational Music(日本音楽教育協会)の略。 ギタサンの講師の方々が所属されている組織。
しきれん【指揮練】
指揮練習。学指揮が毎週水曜日に 講師宅に受けに行く指揮のレッスンのこと。たまにおやつがもらえる。
しゃふ【写譜】
スコアから自分のパートの音を五線譜ノートに書き写す作業のこと。 曲の予習も兼ねた大事な作業だが、ここ数年はおろそかになりがち。
じゅうそう【重奏】
一般に、一パート一人で合奏する演奏形態。
しゅせんりつ【主旋律】
曲のメインメロディーのこと。ギター合奏ではアルトファーストパートが担当することが多い。
ジョナサン【Jonathan's】
ギタサン部員行きつけのファミリーレストラン。 学校から徒歩でいける距離にあるため、数名で話合うときや、なんとなくまったりしたい気分のときなど、 なにかにつけて利用している。もはや常連で、ポイントをためるともらえるジョナサングッズが部室には山のようにある。
スケール【scale】
音階のこと。
スコア【score】
総譜とも。合奏するすべてのパートの音をまとめて上下に配列し、一目で見えるようにした楽譜。
ストローク【stroke】
複数の弦を瞬時にかき鳴らす奏法。我が部では「じゃかじゃか」と呼ばれている。
スライド【slide】
ギターで、音が鳴っている間に左手を押さえたままフレット間を移動させ、音を変える奏法。
セーハ【ceja】
左手の一本の指で複数の弦をまとめて押さえる技法。主に人差し指を用いることが多い。バレーともいう。
ソプラノ【soprano】
ソプラノギターまたはソプラノパートのこと。
ソプラノギター【soprano guitar】
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ソリスト【soloist】
ソロを担当する人。
ソロ【solo】
独奏、あるいは独奏部分のこと。


だんげん【弾弦】
弦を弾くこと。
チェンばり【―針】
アルトチェンバロギター奏者と プライムチェンバロギター奏者の必需品。右手につける針。 自分の分は自分で作る。材料は革と針。→写真?写真?
チェンバロ【cembalo】
?アルトチェンバロギタープライムチェンバロギター、 またはチェンバロパートのこと。
?鍵盤楽器の一種。ハープシコード。
チューナー【tuner】
調弦に使う機械。稀に誤差の大きいものがあるので、 正確な調弦をしたいときにはあらかじめそのチューナーが正確か調べる必要がある。
ちょうげん【調弦】
ギターの弦の音階を調律すること。ギターは440Hzに合わせる。少しでもずれると気持ちの悪い合奏になる。
ていえん【定演】
定期演奏会の略。一年の活動の集大成として毎年年度末に行う。二年生はこれで引退。みんな泣く。
どくそう【独奏】
一人で演奏すること。ソロ。ベースもメロディーも全部一人で演奏しなければいけないので難しい。
トュッティ【tutti】
曲の中の集合部のこと。ソロ部分から全体合奏部分に移ること。 どうでもいいけど「とゅ」の発音が難しい。
トレモロ【tremolo】
一つの音を急速に連続して弾く奏法。独奏ではimaを 使って弾き、合奏での場合は一本の指の頭を使い弦を高速になでるようにして音を出す。


ノックザボディ
その名の通りギターのボディを手でたたく奏法。ポップスでたまに出てくる。カッコイイ。掌でたたくか拳でたたくか、ボディのどこをたたくかでかなり音が変わるので曲調に合わせて工夫が必要。


ハーモニクス【harmonics】
倍音のこと。またはそれを出すための奏法。フラジオレットともいう。
パーれん【―練】
パート練習の略。パートごとに分かれて練習すること。
ばいおん【倍音】
基音の整数倍の振動数(ヘルツ)を持つ音のこと。
バス【bass】
バスギターまたはバスパートのこと。
バスギター【bass guitar】
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バスけい【―系】
チェンバロパートバスパートコントラバス・ギタロンパートの総称。
バッハ【Bach】
バロック時代の作曲家兼オルガニスト、ヨハン・セバスチャン・バッハのこと。 大抵は"J.S.Bach"と表記される。
パトリ
パートリーダーの略。パートのリーダー。パート内の人をまとめ、 引っ張っていく重要な役を担う人。演奏も基本的にパートリーダーの呼吸 に合わせる。また事務的な仕事も多い。
ピッキング【picking】
弾弦すること。不法に鍵を開けることではない。
ピック【pick】
プライムチェンバロギター奏者が演奏に使う小道具。 →写真
ピッチカート【pizzicato】
右手の小指側の側面を弦に触れさせたまま弾弦する奏法。ポコポコした可愛い音が出せる。
ひゃくにんバッハ【百人―】
現役とOB・OGのおよそ百人(またはそれ以上)でブラ3を弾くこと。 数年に一度、定演の特殊なプログラムとして行われる。
プライム【prime】
プライムギター、またはプライムパートのこと。
プライムギター【prime guitar】
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プライムチェンバロギター【prime cembalo guitar】
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ブラさん【―3】
我が部の伝統曲、J.S.Bach作曲の『ブランデンブルク協奏曲第3番』の略称かつ愛称。
プラチェン
プライムチェンバロギター、またはプライムチェンバロパート のこと。
ヘンデル【Handel】
バロック時代の作曲家兼オルガニスト、ジョージ・フレデリック・ヘンデルのこと。 大抵は"G.F.Handel"と表記される。


ミニコン
ミニコンサートのこと。毎年仮入部期間中や、文化祭で行う。 時間は長くないけれど、中身はとても濃い。
メイン【main】
その名のとおり、一年間の活動のメインとなる曲のこと。 コンクールにはこのメイン曲で出場する。合宿での練習の98%はメイン曲に費やされる。
メトロ
メトロノームの略。一定のはやさで時を正確に刻むのが仕事。 まともな仕事をしてくれるメトロノームは部内に殆ど無い。 新しいものを買ってきても、メトロキラーにすぐに壊されることが多い。
メトロキラー【metro killer】
メトロノーム破壊人。メトロノームを(うっかり)落として壊すのが仕事。 落としたことを正直に打ち明けて謝罪する人と、 事実を隠蔽しようと頑張り知らんぷりを続けるセコい人の二種類が存在する。
モザイク【mosaic】
サウンドホールのまわりの柄。ギターの種類によって異なる。 普段はあまり気に留めないだろうけど、よくみるととても精巧にできていて感激する。


やすり【鑢】
爪を、ギターが弾きやすいように整えるために使う。 600番程度のもので荒く形を作ってから、1500番くらいのもので細かく整えるのが普通。
やみれん【闇練】
真っ暗闇の中で合わせを行うという、合宿だけでする特別な練習。 フレットや弦が見えないので、自分がどれだけその曲に慣れているかがわかる。 普段の合わせの時にも、目を瞑ることで擬似的に行えるが、 合わせ中に寝ている不届き者と間違われるのでおすすめしない。
よびギ【予備―】
予備ギター。本番の舞台上で弦が切れてしまうなどのアクシデントが発生したときのために、 余分に舞台上に置いておくギターのこと。


ラスゲアード【rasgueado】
ギター特有の奏法。ストローク時に、右手の親指以外の4本の指を駆使して 連続的に和音を出す。難しい。


わおん【和音】
コード。高さの違う音を2つ以上同時に出して響かせた音。


アルファベット

a【エー】
右手の薬指の呼び名。またその表記記号のこと。"Anular"の略。→略図
BWV【ビーダブリューブイ】
W.シュミーダーによるバッハの作品目録番号。
ch【シーエイチ】
右手の小指の呼び名。またその表記記号のこと。"chico"の略。→略図
HWV【エイチダブリューブイ】
B.バーゼルトによるヘンデルの作品目録番号。
i【アイ】
右手の人差し指の呼び名。またその表記記号のこと。"Indice"の略。→略図
m【エム】
右手の中指の呼び名。またその表記記号のこと。"Medio"の略。→略図
p【ピー】
右手の親指の呼び名。またその表記記号のこと。"Pulgar"の略。→略図
RV【アールブイ】
ペーター・リオムによるヴィヴァルディの作品目録番号。


数字

1【いち】
左手の人差し指の呼び名。またその表記記号のこと。→略図
2【に】
左手の中指の呼び名。またその表記記号のこと。→略図
3【さん】
左手の薬指の呼び名。またその表記記号のこと。→略図
4【よん・し】
左手の小指の呼び名。またその表記記号のこと。→略図